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山のニュース@岳人
[静岡]『世界遺産・富士山』へ熱弁 富士宮でシンポ [ 2007/02/05 ]
富士山の世界文化遺産登録に向けた「富士山世界遺産シンポジウム」(中日新聞東海本社後援)が四日、富士宮市宮町の同市民文化会館で開かれた。静岡、山梨両県と関係十二市町村でつくる「富士山世界文化遺産登録推進両県合同会議」(会長・石川嘉延静岡県知事)の主催。市内外から約七百人が参加し、登録の意義や、遺産の継承の進め方などについて認識を深めた。 (松下隆文)
基調講演の講師は、エジプト考古学者の吉村作治サイバー大学長。「世界遺産−過去から未来へ」を演題に、世界遺産の中の文化遺産、自然遺産、複合遺産、危機遺産それぞれの定義や、世界各国の登録事例などを紹介した。その上で「富士山は文化的にも日本の象徴であり、世界遺産にふさわしい。人間は自然に生かされているということを忘れず、次の世代へ引き継いでほしい」と、呼び掛けた。
パネルディスカッションは東京文化財研究所文化遺産国際協力センターの稲葉信子・国際企画情報研究室長をコーディネーターに、岐阜県白川村の谷口尚村長、富士宮市在住のエッセイスト山村レイコさん、同市文化財保護審議会委員の渡井正二さんが、登録意義について意見を交わした。
この中で、谷口村長は「合掌造り集落の世界文化遺産登録に向けた活動は、住民があらためて地域について考えるよい機会となった」などと振り返った。渡井さんは自然と文化のかかわりについて「自然破壊が進み、富士山が病んでいる気がする。文化を深く知ることによってえりを正すことが大切」と強調。山村さんも「自然があっての文化。世界遺産について皆で考えれば方向性が見えてくる」と発言した。
稲葉室長は「世界遺産に登録されることは子供たちの教科書になるということ。富士山も世界中の人たちの教科書の一つになるため、課題をクリアしていくことが使命」などと締めくくった。
このほか、オープニングでは、富士宮市内の小中学生が富士山への手紙の朗読、富士山清掃の活動報告、富士山と住民のかかわりの歴史を描いた寸劇の発表などをした。
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